リースバックは、自宅を売却して現金を得つつ、そのまま住み続けられる仕組みです。住宅ローンの返済や老後の資金確保に困っている方にとって、住み慣れた家に住み続けながら柔軟に資金を調達できる方法として注目されています。
本記事では、リースバックの買取価格や家賃の相場、家賃設定の方法について詳しく解説します。
リースバックの買取価格は、一般的な不動産市場価格よりも低く設定されることが多く、通常は市場価格の60%~80%程度が目安※です。例えば、一般的な市場価格が3,000万円の物件の場合、リースバックでの買取価格は1,800万円~2,400万円になる可能性があります。
買取価格が一般的な価格より安くなるのは、買主が物件の価値低下や家賃の支払いが滞るなどのリスクを考慮しているためです。
また、地方の物件や流動性の低いエリアでは、さらに買取価格が低くなることがあります。対して、都市部の物件は比較的高い買取価格が期待できますが、それでも市場価格よりは低くなります。
※参照:国土交通省|リースバックの現状について(PDF)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001489272.pdf)
リースバックの家賃は、物件の買取価格や契約内容によって異なりますが、一般的に買取価格の7%~12%程度の利回りを基準に設定されます。
買取価格や利回りが高く設定されると、その分家賃も高くなります。加えて、物件の状態や立地、不動産市場の動向も家賃に影響を与える要因です。
また、周辺の家賃相場とも照らし合わせた金額の交渉に買主が応じてくれる場合もあるため、リースバック業者選びが大切です。
査定価格 | 月額家賃の相場 |
---|---|
1,000万円 | 83,333円 |
2,000万円 | 166,666円 |
3,000万円 | 250,000円 |
4,000万円 | 333,333円 |
リースバックの家賃は、物件の買取価格や契約内容をもとに決定されます。一般的な賃貸市場の相場とは異なり、物件の買取価格や契約の利回りなどが大きく影響するのが特徴です。
したがって、リースバックを利用する際には買取価格と家賃の関係をしっかり確認しなくてはいけません。
リースバックの家賃は、以下の計算方法で決定されます。
買取価格が2,000万円で、利回りを10%と設定した場合、年間家賃は200万円となり、それを12で割ると月額家賃は16.6万円です。同じ買取価格でも利回りが異なると、家賃も変わってくるのがポイントです。
リースバックにおける期待利回りは、物件の買取価格に基づいて設定され、通常は7%~12%の範囲で決定されます。利回りが高くなるほど家賃も上昇するのは、物件を購入する買主が、購入後に得たい収益を反映させるためです。
期待利回りは地域によっても異なり、都市部では物件の流動性が高いため低めに設定されることが多く、郊外では物件の価値低下リスクが高いため、利回りが高く設定される傾向にあります。
リースバックの家賃は、物件の買取価格や利回りに加え、周辺の家賃相場も参考にされるケースがあります。例えば、都市部や人気エリアでは家賃相場が高いため、リースバックの家賃も比例して高くなるといった具合です。
逆に、地方や不動産の価値が低い地域では家賃相場が低い傾向にあるため、リースバックの家賃も抑えられることがあります。
リースバックを利用する際には、買取価格と家賃の相場を理解し、信頼できる業者を選ぶことがとても重要です。相場を理解せずに契約を進めてしまうと、買取価格が低すぎたり家賃が高すぎたりして、不利な条件で契約するリスクがあります。
無理のない条件でリースバックを契約するためにも、自分に合った専門業者のサポートを受けるようにしましょう。
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